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アベノミクスによる株高はいつまで続くのか?もしバブルだというならこんなレベルじゃない

 

 アベノミクスによる株高に証券市場は沸いている。経済誌などでは「本格的な上昇相場の到来」といった前向きな論調が誌面を飾っているが、一方で、「アベノミクスによる株高はバブルではないのか?」といった株価上昇を警戒する声も目立つようになってきている。

 今回の円安、株高がいつまで続くのかは誰にも分からない。だが、ひとついえることは、もし今回の株高が本格的な上昇相場だというなら、数ヶ月という短期間で相場が終了することはないという事実である。

 大型相場やバブルという言葉がそもそもあいまいなので、何をもって大相場やバブルとするのかは定かではないが、単純に株価が大幅に高騰したことを持ってそう呼ぶなら、日本には戦後の歴史上4回の大型相場がある(戦前を含めるともっと多い)。
 
 もっとも最近の大型相場は、2003年を基点とする株価上昇である。小泉政権における構造改革への期待と、絶好調の米国経済を背景にした相場は、リーマンショックが発生する直前の2007年まで4年間継続した。日経平均はその間、約2倍に上昇し、金融危機で国有化寸前といわれたみずほフィナンシャルグループの株価は20倍近くにもなった。

 これよりもさらに大型の株価上昇は、誰もが知る80年代のバブル経済を反映した相場である。1896年1月に1万3000円だった日経平均は、1989年12月には4万円に迫る3万8000円台まで約3倍に上昇した。さらに過去に遡れば、いざなぎ景気の株価上昇や岩戸景気の株価上昇などがあるが、どれも日経平均は2倍から3倍に上昇している。

 重要なのは相場が継続する期間である。どの大型相場もだいたい3年~4年にわたっており、時代によってあまり違いはない。つまり時代が変わっても相場の本質はあまり変化しておらず、期間は3年以上、日経平均は2倍~3倍になるのが大型相場なのだ。

 その点からすると、今回の株価上昇がスタートしたのは昨年の11月であり、わずか3ヶ月しか経過していない。しかも日経平均についても25%上昇したに過ぎない。少なくともバブル崩壊の危険を云々する段階でないことだけは確かだ。
 過去には数ヶ月で2割程度の上昇し、その後あっけなく下落したケースは無数にある。もし今回の相場が近く息切れするようなら、よくある株価循環に過ぎないということになる。もしそうだとするなら特段、大騒ぎするような話ではない。

 - 経済

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