ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

NBAの著名選手が北朝鮮を訪問。かつてのピンポン外交の復活か?

 

 全米プロバスケットボール協会(NBA)の強豪チーム、シカゴ・ブルズで活躍したデニス・ロッドマン氏が26日、米テレビ局の企画のため北朝鮮を訪問した。

 歌手のマドンナとの交際や派手なタトゥーで知られるロッドマン氏は、黒のマフラーに野球帽、サングラス、巨大な金のイヤリングに唇のピアスという、イメージ通りのいでたちで平壌の空港に降り立った。
 北朝鮮の金正恩第1書記は大のバスケットボール好きとして知られている。特にブルズの熱狂的なファンといわれており、金正恩氏とロッドマン氏が面会するとの情報もある。

 ロッドマン氏は個人的な立場で北朝鮮を訪問しており、米国務省も感知していないとしている。だがこういった独裁国家へのスポーツ選手や文化人の訪問は、その後の国交回復の前哨戦というケースもある。

 米国が中国と劇的な国交回復を行った際にも、ニクソン大統領の訪中の前に卓球選手が相互交流を行い、地ならしをしたという歴史がある(当時はピンポン外交といわれた)。また先月にはGoogleのシュミット会長が個人的な立場で北朝鮮を訪問している(本誌記事「Googleのシュミット会長が北朝鮮を訪問。その先に中国を見すえた米朝交渉が動き始めた」および「Google会長の娘が北朝鮮訪問記を公開。だが北朝鮮の光景は日本にも通じるものだった」参照)。核実験による強硬路線の影で米朝の単独交渉が進んでいるという噂は根強い。

 もっとも北朝鮮側もそう単純な状況ではない。金正恩第1書記はホンネでは米朝交渉を進展させ、改革開放路線を進めたい意向といわれる。だが政権内部の権力バランスから、まず軍に配慮する必要があり、いわゆる先軍政治が復活しているともいわれる。

 いずれにせよ、米朝間で何らかのやり取があるのは確実であり、今後の推移が注目される。

 - 政治

  関連記事

nsa
米国が友好国も盗聴していたという事実に欧州各国が反発。だがこれは諸刃の剣でもある

 米国家安全保障局(NSA)による監視問題で、英ガーディアン紙は6月30日、元C …

pakucongress
産経ソウル前支局長無罪判決が、極めて妥当かつ民主的である理由

 韓国のソウル中央地方裁判所は2015年12月17日、朴槿恵大統領の名誉を傷つけ …

abedabos201402
法人税引き下げが現実的に。だが税制上の不公平が解消されなければ効果は薄い

 安倍首相がダボス会議において法人税の実効税率の引き下げに言及したことで、政府与 …

senkaku
米議会が尖閣諸島を安保対象とする法案を可決。だが日本にとっては大したメリットはない

 米上院は4日、本会議において、2013年度(2012年10月~13年9月)国防 …

nucleayankey
コスト高から原発撤退が相次ぐ米国。簡単に原発からの撤退を決められるのはナゼ?

 米国で原子力発電からの撤退が相次いでいる。理由は安全性への懸念ではなくコスト。 …

rojinkaigo
認知症JR事故、家族には賠償責任はないとの最高裁判決。ようやく当たり前の社会に

 認知症の高齢者が列車にはねられ、鉄道会社に損害を与えた場合における家族の賠償責 …

kokusaishushi201312
国際収支を見れば、日本の輸出不振は1990年代から始まっていた事が分かる

 財務省は2014年2月10日、2013年12月の国際収支を発表した。最終的な国 …

electionsakimono00
米大統領選、いよいよ今夜投票開始。選挙先物市場ではオバマ勝利を予測

 米大統領選挙の投票が、いよいよ日本時間の今夜から始まる。明日の午後には体勢が判 …

suga03
消費増税をにらんだ5.5兆円経済対策の効果は一時的

 政府は12月5日の臨時閣議において、消費増税に対応した5.5兆円の経済対策を決 …

tranpgenzei
トランプ政権が税制改革案を発表。総額には触れずじまいだが、内容はほぼ想定通り

 トランプ政権は2017年4月26日、もっとも注目されていた公約の一つである税制 …