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英国カトリックのオブライエン枢機卿が、とうとうホモ行為の強要を認め謝罪

 

 神学生や司祭に対する性的虐待を告発され、スコットランド・エジンバラ大司教を辞職していた英国カトリック教会のオブライエン枢機卿は、声明を発表し、自身の性的虐待の事実を認め謝罪した(本誌記事「セックス・スキャンダルに揺れる英国カトリックの大司教が辞任」参照)。

 オブライエン枢機卿は声明において「過去に司祭、大司教、枢機卿としてふさわしくない性的行為」と述べ、性的虐待を事実上認めた。英紙が被害者からの告発を報じた後も、オブライエン枢機卿は一貫して疑惑を否定してきたが、その理由として「匿名で具体性のない告発だったため」と説明している。また「私のせいで傷ついた人々に謝罪し、許しを請う」とも述べた。

 オブライエン枢機卿の性的虐待は1980年代までさかのぼる。虐待を告発した英紙によると、告発者の一人は、当時20歳の神学生だったという。
 具体的な行為の内容は明らかではないが、オブライエン氏が夜の祈りの後に、ホモ行為を強制したということのようである。その後オブライエン氏が司教に昇進したため、性的虐待が永遠に続くと絶望し、聖職者への道を諦めてしまったという。

 少々理解不能なのが、オブライエン氏がかなり強硬なゲイ反対論者であったという点だ。同氏は声高に、時にはかなり過激に同性愛者を批判してきた。一方でゲイ関係を配下の者に強要し、一方では声高にゲイを批判するというのは、かなり異様だ。
 バチカンではオブライエン氏の性的虐待疑惑を把握していながら握りつぶしていたとされるが、過激に保守的な主張を繰り返すオブライエン氏がバチカン保守派にとって非常に都合のよい存在であったことを伺わせる。

 一方で、今回の大司教辞任や虐待に対する謝罪についても、すべてバチカン主導で進められているといわれる。次期法王選出を控え、反保守派の陣営が巻き返しを図っているのかもしれない。
 オブライエン氏に対しては犠牲者の意向もあり、法的な責任を問う方向には進んでいない。ただカトリック教会の内部調査が行われ、何らかの処分が決定されるといわれている。いずれにせよ、引退は確実で、今後、カトリックの要職に就くことはないとみられる。

 - 社会

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