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アフガン撤退に暗雲?ヘーゲル国防長官がアフガンを訪問するも、カルザイ大統領は激怒

 

 ヘーゲル米国防長官は3月10日、アフガニスタンを訪問しカルザイ大統領と会談した。2月27日に就任したばかりのヘーゲル国防長官にとっては初の外国訪問となる。
 これまでの国防長官のアフガン訪問と同様、事前通告なしの訪問となった。2014年までに終了する予定の米軍撤退とアフガン軍への権限移譲計画について協議した。

 もっともヘーゲル国防長官の訪問は最悪のタイミングとなった。現在、アフガニスタンと米国の関係が非常にぎくしゃくしているのである。
 カルザイ大統領はヘーゲル米国防長官との会談を前に演説し「米国はタリバンと結託している」と激しい口調で不満を爆発させた。アフガニスタン側は、米国がタリバンと独自の和平交渉を行い、アフガニスタン政府が蚊帳の外に置かれていると不信感を募らせているのだ。

 ヘーゲル国防長官とカルザイ大統領の会談では、ヘーゲル国防長官から、米国がタリバンと秘密裏に接触しているという事実はなく、2014年末に戦闘任務を終了する予定に変更はないことを説明したという。またヘーゲル氏は「和平や政治解決を主導するのはアフガン側であり、米国はあくまでそれに協力する立場だ」と強調した。
 だが、事前に予定されていたカルザイ大統領との共同会見は、カブール市内の治安状況などを理由に中止されている。

 一連のトラブルの真相は明らかではないが、米国側にもアフガン政府側にも早期の撤退を望まない勢力がおり、スケジュール通りの撤退を目指すグループとの争いが起こっている可能性は高い。アフガニスタンの戦後処理が一筋縄ではいかないことを示している。

 アフガニスタンに は現在、約6万6000人の米兵が駐留している。オバマ政権は2014年末までの完全撤退を表明しているが、それ以降の支援体制についてはまだ何も決まっていない状況だ。

 - 政治

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