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インサイダー疑惑で露呈した証券会社の下半身接待。なぜ増えているのか?

 

 証券会社による一連のインサイダー取引疑惑によって、証券業界の下半身接待の実態が浮き彫りになっている。

 複数の経済誌が、インサイダー情報の顧客への提供に関連して、ファンドマネージャーなどに対する下半身接待の実態を報じている。証券会社の営業部隊に若い女性社員を配置し、自社に注文を出してもらえるよう、体を張って実弾攻勢をかけるのが常態化しているという。

 ある市場関係者は「日本の証券市場がダメになっている証拠」と吐き捨てるようにいう。

 証券会社の下半身接待は昔からあった。だが、市場が拡大し、健全な競争環境が維持されていれば自然と消滅するという。

 拡大する市場には世界から無数のプレーヤーが参戦し、ファンドマネージャの報酬もケタはずれに上昇する。もし自分に億単位の報酬がかかっていれば、ファンドの運用に対しても真剣勝負にならざるを得ない。ファンドマネージャーの中には、多数の証券会社に注文を分散させたり、ニセの注文を出す人までいるという。特定の証券会社に発注が集中すると競争相手に手口がバレてしまうからである。

 シノギを削る競争環境であれば、仮に証券会社の若い美人営業ウーマンがどんなに誘惑してきたところで、自分の運用成績と億の報酬を犠牲にして、特定の証券会社を優遇するはずなどない。
 だが、規制を強化して外国からの投資を拒否してばかりの日本市場では株価はまったく冴えず、誰が運用してもパフォーマンスなど大して変わりがない。しかも、日本のファンドマネージャの多くはサラリーマンで、運用成績に関係なく給料と終身雇用が保証されている。

 どの証券会社に発注しても運用成績が大して変わらず、自分の給料も変わらないのであれば、低きに流れる人が増えるのは想像に難くない。

 政治家とマスコミの世界も同じような流れにある。

 新聞社やTV局では、若い女性記者を政治家の担当者に据えるのが常識になっている。かつての政治家は良くも悪くもスケールの大きい人物が多く、何人も愛人を囲っている人がゴロゴロいた。このような政治家は、下半身は十分満足しているので、若い女性記者が寄ってきたところでペラペラと重要事項をしゃべることはない。

 だが今の政治家は小物が多く、女性記者に取り囲まれてお酒を飲んだだけでホイホイとしゃべってしまう人物が少なくない。

 大金を動かし、愛人を囲うことは決して褒められたことではない。だが、女性記者と飲みに行ってお酌をしてもらうことが何よりも楽しみという「小市民」に国家の行く末を託していると考えると空恐ろしい。

 一連の出来事は日本経済が凋落し、確実に貧しくなってきている現実をよく表している。

 - 政治, 社会, 経済

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