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オバマ大統領が就任以来初めてイスラエルを訪問。イスラエルとの蜜月は終わりの始まり?

 

 米国のオバマ大統領は3月20日、就任以来初めてイスラエルを訪問した。オバマ政権とイスラエルは中東政策をめぐってギクシャクした関係にある。今後の中東情勢を考える上で、オバマ大統領のイスラエル訪問は大きな意味を持っている。

 これまで米国はイスラエル政府を全面的に支援してきた。だがパレスチナ自治政府が樹立して以降、徐々に米国のイスラエルに対するスタンスは変化してきている。

 特にオバマ大統領はイランとの和解を模索しているといわれ、無条件にイスラエルを支援することについては懐疑的なスタンス。
 さらに、国防長官に就任したばかりのヘーゲル氏は、オバマ大統領に考えが近いといわれ、イスラエルに対する過剰な支援を疑問視する発言を行ったこともある人物だ(本誌記事「ヘーゲル氏の国防長官承認。本格的なオバマ外交が指導」参照)。

 このような背景からイスラエルのネタニヤフ首相は米国の大統領選挙では公然とロムニー候補を支援するという、異例の事態となっていた。
 結局オバマ大統領が再選を決めてしまったため、米国とイスラエルの関係は非常に微妙な状況となっている(本誌記事「オバマ次期政権で米国はまったく新しいリベラル国家に。日米安保は終わりの始まりか?」参照)。

 イスラエルのネタニヤフ政権は強硬姿勢を強めており、イラン対する先制攻撃も辞さない構えを見せている。オバマ大統領はイスラエルに対して、攻撃を急ぐことのないよう自制を求め、米国からの一定の支援を約束することで、とりあえずの状況打開を図る可能性が高い。

 だが今回のイスラエル訪問は、イスラエルの建国以来続いてきた、米国とイスラエルの蜜月関係の終わりの始まりとなる可能性が高い。
 今回の訪問でオバマ大統領は、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区にも立ち寄り、自治政府のアッバス議長とも会談を行う予定である。オバマ大統領の最終的な目論見は、イランとの和解であり、さらには米国の中東に対するコミットメントの低下も視野に入っている。今回の訪問はそのスタート地点と位置付けているのかもしれない。

 オバマ大統領の訪問は3月20日から4日間の日程。初日にネタニヤフ首相との会談が、2日目にはアッバス議長との会談が行われる。3日目にはキリスト生誕の地であるベツレヘムを訪問、その後、ヨルダンのアブドラ国王との会談が予定されている。最終日にはペトラの遺跡を訪問したのち、帰途につく。

 - 政治

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