ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

遺伝子組み換え食品に発ガンの可能性と仏が報道。米モンサント社への攻撃か?

 

 遺伝子組み換え飼料で飼育されたラットは、通常のラットに比べて早く死に、ガンになる頻度が高いという研究結果がフランスで報道され、波紋を呼んでいる。

 フランスの大学研究チームが、遺伝子組み換えのトウモロコシを飼料としてラットに与え、2年間飼育したところ、通常のラットに比べて死亡率や発ガン率が2倍から3倍高かったというもの。

 遺伝子組み換え食品については、その安全性について疑問の声が出ているが、食の安全は政治的な材料にもなるため、推進派、否定派の両者から様々な見解が入り乱れる状態となっている。

 今回の研究結果も、結果が正しいのかどうかはともかくとして、政治的色合いは強い。

 まず遺伝子組み換え飼料として用いられているのは米モンサント社のNK603というトウモロコシ。しかもこの研究ではNK603に加えて除草剤も使用しているのだが、その除草剤は同じく米モンサント社のもの。つまりこの研究はモンサント社を強く意識したものとなっている。

 では米モンサント社とはどんな会社なのか?

 米モンサント社は知る人ぞ知る、遺伝子組み換え作物で圧倒的な影響力を持つバイオメーカーである。しかも、同社はベトナム戦争の枯葉剤を製造したことでも有名だ。研究で使用されたモンサントの除草剤「ラウンドアップ」は実はベトナム戦争の枯葉剤がベースになっているのだ。
 同社は、枯葉剤でベトナムのジャングルを枯らしまくって急成長し、今度は遺伝子組み換え食品で世界を席巻するという、なかなかエグい企業なのである。当然、米国政府には同社の利権が網の目のように張り巡らされている。

 多くの人にとって遺伝子組み換え食品は、できれば避けたいものに違いない。だが一方で、安価な食材を安定供給することがグローバルに求められているのも事実であり、世界の食料は米国に大きく依存しているというのもまた事実である。日本においても、同社の動向はTPP交渉と密接に関係している。

 したがって、モンサントのような会社は必ず現れてくるものであり、同社を排除してもまた次のモンサントが登場してくるだけだ。

 我々日本人は、この厳しい現実を直視し、その上でどうするのかを考えなければならない。感情的な排斥だけではこの問題は解決しない。

 - 政治, 社会, 経済

  関連記事

shukatsu
就活は4年生からと政府が要請。だが建前を並べたところで、現実問題は解決しない

 政府は、大学生の就職活動の解禁時期を現在の3年生の12月から、4年生の4月に変 …

bukkajoushou
コアコア指数もとうとうプラス転換。輸入価格の上昇でとうとう本格的インフレがスタート?

 日本経済は長期にわたるデフレが終了し、インフレへの転換が始まった可能性が高い。 …

merukeruputin
プーチン大統領の独裁に抗議してトップレス女が乱入。メルケルは驚いたが本人は余裕

 ドイツを訪問中のプーチン露大統領の前にトップレスの女性が現れ、プーチン大統領の …

venetian
世界のカジノ王が日本に1兆円投資の用意?白熱化する日本カジノ構想

 世界最大級のカジノ運営会社ラスベガス・サンズは2014年2月24日、日本でのカ …

jenova
ジェノバの港でコンテナ船が管制塔に激突。50メートルの管制塔は完全崩壊

 イタリアのジェノバ港で5月7日、大型のコンテナ船が港の岸壁にある高さ50メート …

shaft01
グーグルによる東大発ロボット企業の買収で危惧されること

 インターネット検索最大手の米グーグルが東大発のロボット開発ベンチャー「シャフト …

bouekitoukei 201503
貿易収支は2年9カ月ぶりに黒字。長期的に赤字傾向は変わらない可能性が高い

 財務省は2015年4月22日、3月の貿易統計を発表した。輸出額から輸入額を差し …

no image
中国が今度は台湾野党の取り込み工作を本格化。日本はさらに厳しい状況に

 中国が台湾の取り込みに猛攻勢をかけている。これまで独立派として交流を行っていな …

berurusukoni
イタリアの暴れん坊ベルルスコーニ元首相に有罪判決。収監は回避も政治力低下は必至

 イタリア最高裁は7月1日、脱税で起訴されていたベルルスコーニ元首相の上告を棄却 …

ieren03
FRBが予定通り追加利上げを決断。内容は想像以上にタカ派で、すでに金融引き締めに転換?

 大方の予想通り、FRB(連邦準備制度理事会)が追加利上げを決定した。ただ内容は …