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アベノミクスの本質は資産バブル。多くの国民がそう理解している?

 

 「アベノミクスの効果は不動産に顕著に反映される」-多くの国民がそう考えていることが日銀によるアンケート調査で明らかになった。

 「生活意識に関するアンケート調査」は、日銀が2013年の2月から3月にかけて全国の男女2347人に対して実施したもの。

 この中で、1年後の物価が上がる(かなり上がる+少し上がる)と答えた人は74.2%と、前回の調査(2012年12月)の53%から大きく上昇した。だが、その前の調査(2012年12月)では61.8%、2年前の2011年3月の調査では63%が上昇すると答えており、劇的な上昇というわけではない。
 また5年後の物価については81.6%の人が「上がる」と答えているが、2年前の調査でもやはり76.1%の人が上がると答えており、大きな差にはなっていない。

 調査結果に劇的な変化が現れたのが不動産価格に対する見通しである。今回の調査で「地価が上がる」と答えた人は31.9%と前回調査(15.9%)の2倍近くになった。2年前の調査では18.6%だったことを考えると、ここ3カ月で地価に対する見通しが急激に変化したことが分かる。

 この調査結果の背景には、ここ3カ月におけるREIT(不動産投資信託)価格の急上昇があると考えられる。昨年末に1000前後だった東証REIT指数は一時は1700を超え、日経平均をはるかに上回る上昇スピードを見せた。インフレ=不動産というイメージが強いことも、こうした動きを後押ししていると思われる(本誌記事「星野リゾートなど新規REITが続々登場。日本経済の救世主となるか?」参照)。

 多くの国民は現時点においては、極端な物価の昇はあまり期待していないが、不動産についてはそうではないと考えていることになる。つまりアベノミクスは資産インフレであると認識しているわけだ。

 バブルは皆がそう思うと本当にバブルになる。「皆の意見は案外正しい」という考え方があるが、果たしてどうなるだろうか?

 - 経済

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