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アメリカで起業熱が再沸騰。シリコンバレーでは洋上インキュベーション施設まで登場

 

 米国のシリコンバレーでユニークなベンチャー企業が登場し注目を集めている。

 会社名はBlueseed。サンフランシスコ沖の海上に船を浮かべ、ベンチャー企業のインキュベーション施設にしようと目論んでいる。なぜ洋上なのかというと、就労ビザがなかなか取れずに起業を諦める若者が多く、アメリカの法律が適用されない洋上であれば、すぐに起業ができるから。

 創設者のマックス・マーティ氏はキューバ移民2世。同社を立ち上げる前は洋上都市を研究する研究所(経済学者のミルトン・フリードマンの孫が会長)に勤めていた。キューバ移民としての経験と洋上都市のコンセプトを組み合わせて、この起業プランを練った。

 洋上のインキュベーション施設の利用料は、オフィスと住居込みで月額1600ドル。海底ケーブルを敷設し高速インターネット環境も提供する。サンフランシスコとはシャトル船を往復させるという。2013年後半か2014年前半のサービス開始を目指す。

 リーマンショックなどどこ吹く風。シリコンバレーは、新世代の起業ブームの真っ最中である。

 ネット系企業ばかりでなく、製造業も続々とシリコンバレーに新しい会社を設立しており、ベンチャーキャピタルによる投資は拡大の一途を辿っている。

 洋上は米国の法律が適用されず、税金も徴収できない。だがこの施設に入居を希望するということは、本当はシリコンバレーで起業したい、つまりアメリカ本土で起業して税金を納めたいということにほかならない。税務当局もやがて会社が大きくなって米国に納税してくれればそれで結構というスタンスなのだろう。

 これが日本であれば、よってたかってつぶされてしまうであろう。

 起業したい若者が世界から集まり、洋上でもいいからと会社を立ち上げ、製造業が復活していく米国。Blueseed社が成功するのかは未知数だが、数字には表れない米国の底力の大きさをこのベンチャー企業はよく表している。

 日本人はこういう国と競争をしているという事実を忘れてはならない。

 - 経済, IT・科学

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