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米軍がとうとうレーザー兵器を本格配備。圧倒的な低コストで戦争の光景が変わる?

 

 米海軍は4月8日、現在開発中のレーザー兵器を来年にもペルシャ湾に展開する艦船に配備する計画であることを明らかにした。

 レーザー兵器は1990年代後半から開発が進められてきたもので、高いエネルギーの赤外線レーザー光線を敵機に照射して撃墜するというもの。商用のレーザーファイバーを使って開発されたという。
 2012年夏にはカリフォルニア州サンディエゴの海軍基地で、実際に駆逐艦に兵器を搭載し、無人機を撃墜するテストを行ってきた。レーザー照射後数秒で機体は破壊された。

 レーザー兵器と聞くと何やら恐ろしげだが、この兵器の特徴は何と言ってもその安さと簡便さにある。ミサイルと異なり弾道計算の必要がなく、瞬時にピンポイントで攻撃することができる。またレーザーの照射コストは1回1ドル以下と極めて安価であり、1発1億円コストがかかる迎撃ミサイルと比較すると圧倒的なコストパフォーマンスがある。

 米海軍は現在、艦船に近付く敵機を撃墜する最終手段としてコンピュータ制御された高速機関砲システムである「ファランクス」を装備している。レーザー兵器をファランクス・システムと連携させることで、より高度な防御システムを構築したい考えだ。

 もっともレーザー兵器にも弱点はある。基本的に光なので「見通し」(地平線の範囲)でしか兵器を使用することができない、砂やほこり、水蒸気に弱く悪天候では使いにくい、などである。だがそれらのマイナス点を補っても、圧倒的なコストの安さが大きいという。

 近年、IT化の進展やテクノロジーのオープン化によって、兵器のコストが劇的に下がってきている。無人機がもっともよい例だが、安価に実現できる分、その運用のハードルは下がる一方だ。安価なハイテク兵器の普及には、多くの批判が寄せられるだろうが、この流れを止めることは難しいと思われる。

 ちなみに日本では同様のレーザー兵器について、防衛省の技術研究本部(技本)が中心となって研究開発を進めているが、まだ実戦配備の具体的計画はない。

 - 政治, IT・科学

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