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プーチン大統領の独裁に抗議してトップレス女が乱入。メルケルは驚いたが本人は余裕

 

 ドイツを訪問中のプーチン露大統領の前にトップレスの女性が現れ、プーチン大統領の独裁に対して抗議するというハプニングが起こった。

 トップレスの女性が現れたのは、ハノーバーで開かれていた見本市をプーチン大統領とメルケル首相が見学していた最中。
 女性の突然の抗議にメルケル首相は驚いた様子を見せたが、肝心のプーチン大統領は親指を立てておどけた表情。両首脳にケガなどはなく、トップレスの女性はすぐに連行された。

 プーチン大統領は大統領に再選後、さらに独裁色を強めており、プーチン体制を批判するジャーナリストや文化人には圧力が加えられている。3月には体制に批判的だった亡命ロシア人富豪が不審死するという事件も起こっている(本誌記事「プーチン大統領と敵対する亡命ロシア人富豪が死亡。暗殺ではなく自殺といわれているが」参照)。

 ドイツとの関係では、ロシア国内にあるドイツなど諸外国のNGO組織が、外国から不正な資金を受け取っている可能性があるとして、ロシア当局が監視を強化しており、ドイツ国内の一部からは批判が出ている。
 メルケル首相は、プーチン大統領との会談において「ロシアでは市民社会の活性化が進む必要がある」との見方を示し、NGOに対する監視について懸念を表明した。

  だがメルケル首相のロシアに対する批判も、かなり通り一遍のように見える。そもそもプーチン大統領がドイツを訪問しているのは、ロシアとドイツは、双方にとって重要な貿易相手国だからである。メルケル首相は本気でロシアの非民主的な体制を批判しているわけではないのだ。

 ドイツは中国に対しても同様である。中国はドイツにとってアジアで最も有力な顧客となっている。また中国の自動車産業もドイツ企業との関係が密接だ。
 胡錦濤前国家主席の時代、メルケル首相は中国を訪問し、エアバス機の大量受注に成功している。この訪問ではチベットの人権問題についてはまったく触れられなかった。

 ドイツは、人権や民主主義にうるさいというイメージがあるが、ビジネスを前にすると、ある意味でドイツは完全に二枚舌になる(本誌記事「シェールガスブームに我慢できず、とうとうドイツが抜け駆け参戦」参照)。
 プーチン大統領のトップレス女性に対するおどけたポーズは、こういった事情を理解した上での余裕さから来ているのかもしれない。

 - 政治

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