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子供の幸せに関するユニセフの国際調査。なぜか日本は評価対象外

 

 ユニセフは2013年4月、先進国における子供幸福度ランキングを発表した。第一位はオランダ、第二位はノルウェイ、第三位アイスランドであった。この手のランキングでは、北部ヨーロッパのプロテスタント圏が上位に入ることが多いが、この調査でも同様の結果となった。
 ただしこのランキングにはなぜか日本は入っていない。OECD加盟国を対象としているようだが、日本や韓国などはデータが不足しているとして調査対象外となっている。

  ランキングは、大きく分けて、物質的豊かさ、健康と安全、教育環境、人間関係という4項目で構成されている。物質的豊かさは、相対的貧困、無職家庭の数、所有物などが調査対象となっている。健康と安全は乳幼児死亡率などが、教育環境は学力などが調査対象である。人間関係にはいじめ、喫煙、性行為などが含まれている。

  上位に入っている北部ヨーロッパの国々は総じて各項目で上位ランキングとなっている。一方、29カ国中26位となった米国は各分野でまんべんなくランクが低い。同レベルのランキングとなっている国にはギリシャやスロバキアなどがある。フランスやイギリスは中位でそれぞれ13位と16位である。そしていつものことだが、大国の中ではドイツがもっとも順位が高く6位だった。

 ランキングの結果を見ると、平均的な水準が高いところはランキングが上位になる傾向が強いことを伺わせる。地域や階層による差が大きい米国は圧倒的に不利なようである。

 ではランキング対象外の日本がもし調査対象となればどの程度の位置になるのだろうか?物質的豊かさではいい数値になりそうだが、必ずしもそうとは限らない。日本は意外かもしれないが、相対的な貧困率が極めて高いことで有名なのだ(本誌記事「日本の貧困レベルはとうとう韓国と同水準に。先進国など夢のまた夢」参照)。したがって他の項目と相殺されてしまい、それほど上位にはならない可能性が高い。

 健功と安全はおそらく上位にランキングされるだろう。教育環境も上位と思われる。一方、人間関係はいじめの問題があることや、子供の満足度が低いことはよく知られているので、この項目の上位もあまり期待できない。結局、欧州主要国と同様、中ランクかそれよりも下になる可能性が高いかもしれない。

 - 社会

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