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ケリー国務長官のアジア歴訪。カギとなったのはやはり中国との会談

 

 米国のケリー国務長官は4月12日から15日の日程で韓国、中国、日本を相次いで訪問した。ケリー氏歴訪の目的は、もちろん北朝鮮問題への対応である。だが中国との会談では、アジア太平地域の新秩序をめぐる新しい動きも垣間見られた。

 12日に韓国入りしたケリー長官は朴槿恵大統領や尹炳世外相らと会談し、「米国は北朝鮮を核保有効としては認めない」と述べ、必要に応じて韓国を防衛する意志であることをあらためて強調した。

 翌13日には中国を訪問し、習近平国家主席や李克強首相らと会談を行った。この中でケリー長官は中国に対して、北朝鮮がミサイル発射を思いとどまるよう、中国が北朝鮮に対して影響力を行使することを求めたとされている。
 中国側が正式にどのように回答したのかは明らかではないが、中国からの圧力という形で北朝鮮問題を収束させる青写真が動き始めたことを伺わせる会談となった。

 日本には14日午後に到着。米国大使館で学生との対話集会に参加したのち、夕方から麻布台にある外務省飯倉公館において日米外相会談に臨んだ。会談では韓国、中国との会談結果を踏まえ、北朝鮮の核保有を容認しない方針を確認した。15日には、安倍首相との会談や東京工業大学での講演などを行い帰途につく。

 今回のアジア歴訪で重要なのはやはり中国との会談だ。これまで北朝鮮の姿勢にいらだちを見せながらも介入を避けていた中国が、米国の意向を受けて動き出す可能性が出てきた。
 もちろん北朝鮮がミサイル発射などの挑発行使をさらにエスカレートする可能性は残っているが、一方で、どのタイミングで北朝鮮が挑発行為をやめるのか、またその際の条件はどうなるのかに焦点が移り始めたといってよい。

 また中国訪問では別のテーマでも進展があった。王毅外相との会談では、王毅氏から「中米関係の方向性を明確にするロードマップを共同で作成することを望んでいる」との発言があり、ケリー氏もこれを了承したという。
 これは、米中関係を今後どのように構築していくのかについて、具体的なスケジュールを作成するということであり、そこにはアジア太平洋地域の安全保障問題の在り方に関する項目も含まれている。

 今後の日米関係は、当然のことながら、この米中のロードマップに大きく左右されることになる。北朝鮮問題が今後どのように展開するのかによって、このロードマップの内容も大きく変わってくるだろう。アジアにおける米中を軸にした新秩序の構築が、とうとう動き出したのかもしれない。

 - 政治

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